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【コラム】日本の英語教育は『ダメ』なのか?

こんにちは。

コルー英語学習センターです。


これから「コラム」と題して、コルー英語学習センター代表の私が個人的に感じている英語学習や英語教育のあれこれについて、シリーズ化して書き綴って行こうと思います。


記念すべきコラムシリーズ1回目のお題は「日本の英語教育は『ダメ』なのか?」ということについて。



「私、学校で英語勉強したけど、全然英語喋れない。日本の英語教育ってダメだよね」なんてこと、よく聞きませんか?私は職業上よく聞きますし、自分自身、そう思っていた頃もありました。


私は1987年生まれで、当時の英語教育と言えば、いわば伝統的な「日本式」の英語教育でした。中学1年生から英語が必修科目になり、ABCから習い始めました。高校受験、大学受験対策となると文法や読解を重視した授業で、いかに偏差値を伸ばすか、それだけのことを考えて必死に勉強していたのを覚えています。当時、英語はほとんど喋れませんでした。


大学受験をしていた当時、私は思いました。中学、高校と6年間英語を勉強しているのに全然英語を喋れるようにならない・・・日本の英語教育はダメだな、と。たぶん、同じように思っている方もいるのではないでしょうか?しかし、当時の自分も含めて、そのように考えている人に強く伝えたいのは、


『努力をしていない人ほど、環境のせいにする』


ということです。


日本の学校ではスピーキングを十分に練習できない?だったら自分でスピーキングを練習できる場を探せば良い。学校の先生の教え方が上手じゃない?だったら自分が分かりやすいと思う参考書を探して自主学習でカバーすれば良い。日本の英語教育はダメ?だったら、自分で日本の英語教育を変えれば良い。それが無理なら、日本の英語教育はダメだと悲観して文句を言っているその時間とエネルギーを使って、自分なりの学習スタイルを探せば良い。


私は、英語教育に携わる一人の人間として言えることは、国の教育とか先生の教え方とか、自分以外の何かが変わることに期待するのではなくて、「自分自身を変えていく」ことにエネルギーを注いだ方が良いということです。英語を伸ばすのは、自分以外の誰かや何かではなく、自分自身の努力と行動です。「○○のせいで英語が伸びない」と思っているのであれば、それは努力が足らない何よりの証拠です。


ちなみに、いわゆる日本の伝統的な英語教育は決して悪くはなかった、と私は個人的に思っています。確かに私が学生だった時代、授業は文法に偏りがちで、スピーキングやエッセーライティングの指導はほとんど無かったですが、それは自主学習でカバーすれば良いだけの話です。実際に海外の大学では、日本の学生は読解力は高いですし、エッセー課題などでもしっかりとした文法で論文を書くことができる学生が多いです。これは他国の留学生では意外とできない人が多く、日本の英語教育の賜物と言えるでしょう。


私は逆に、英語教育が変わろうとしているこれからの日本の英語教育が心配です。これまでの教育方法に対する批判を鵜呑みにすることなく、従来の日本の英語教育の良さを残した新しい形に生まれ変わることを期待しています。

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